【輸入住宅ってどんな家?】特徴やデメリットも紹介
一戸建てを建てたい!と思うけど、輸入住宅って、どんな家?
という疑問を解決していきます!
輸入住宅とは?
輸入住宅とは、海外の設計思想による住宅を、資材別またはパッケージで輸入し、国内に建築する住宅
海外の思想や材料を使ったお家は輸入住宅と言えます。
輸入住宅の外観デザインの種類と特徴
ここでは人気が高い、「北米風」「英国風」「北欧風」の外観の輸入住宅をご紹介します。
南国風|シンプルで明るい豪邸
駐車スペースを広く、温かくおしゃれな雰囲気を出す南国の木(ヤシの木)が玄関前にある明るい住宅です。白を基調とし、色は屋根にしかつけないことで、シンプルでありながら重厚感が出ています。
内装は床は木調、壁は白を基調としています。ソファや絨毯、机などをおいてもごちゃごちゃさせない超上級者の空間となっています。
※参照:セルコホーム建設事例
英国風|石造りの豪邸
項目 | 内容 |
ハウスメーカー | ノアデザインインク |
施工エリア | 東京都 |
石の素材感のある白タイルを一面に利用し、教会のような神秘的な住宅です。門や屋根などに黒を利用することで、派手すぎない高貴さまで感じます。
内装は広い空間を大胆に使い、長めのシャンデリアや大きなソファー・絵画・絨毯などとてもこだわりの詰まった空間です。
※参照:ノアデザインイインク建設事例
スウェーデン風|大きく可愛い屋根のドッシリした住宅
項目 | 概要 |
ハウスメーカー | スウェーデンハウス |
建設費用 | 不明 |
延べ床面積 | 40.2坪 |
所在地 | 岐阜県 |
角度をつけることで屋根を大きすることで、イギリス風の住宅と違った重厚感のある住宅となっています。
内装としては、大きな屋根の下は吹き抜けとなっており、開放的なリビングになっています。ここに暖炉を設置することで1階だけでなく2階まで暖炉の温もりが届きます。
また、二階はデスクワークができる空間を完備し、開放的な吹き抜けを見ながら作業することが可能です。
輸入住宅と日本の住宅との違い
輸入住宅は、文化の違いから日本とデザインや設計目的が大きく異なります。
項目 | 輸入住宅 | 日本の住宅 |
キッチン | ・リビングダイニングとしてみんなで一緒にいるという意識が強い。 |
・キッチンに扉を付け、匂いをリビングに広げない意識が強い。 |
玄関 | ・扉は、内開き。外と内の明確な分かれを「扉」に置いており、防犯意識がが強い。 | ・扉は、外開き。外と内との分かれ目を室内の「玄関」に置いており、おもてなす意識が強い。 |
子供部屋 | ・寝るための部屋。海外では家族内でもプライバシーを重視し、子供のうちから別部屋を準備します。 | ・勉強するための部屋。日本では、小学生低学年までは寝室以外の目的として使われることが多いです。 |
ユーティリティルーム | ・洗濯の際、室内干しを基本とする海外では、室内干し専用のスペースを設けます。 | ・日本では外干しが一般的なため、ユーティリティルームはないお家が多いです。 |
家族で相談して、あなたに合った設計を採用しましょう。
輸入住宅のメンテナンス性
輸入住宅の魅力の一つに高品質な素材とそのデザインが挙げられますが、それらを長持ちさせ、住み心地を保つためには適切なメンテナンスが必要です。良い素材と設計が醸し出す空間を最大限活用し続けるためには、日頃からのメンテナンスが欠かせません。
特殊素材のメンテナンス
輸入住宅では海外から取り寄せた特殊な素材を使用することがあります。これらの素材は美しく、耐久性にも優れていますが、一方でメンテナンスに特殊な手段が必要なケースもあります。メーカーや設計事務所から詳しいケア方法を学ぶことが重要となります。
輸入住宅を建てる際の注意点
ハウスメーカー・工務店選び
輸入住宅を建てる際、まず最初に重要となるのがハウスメーカーや工務店の選択です。国内の住宅と比較して、特に輸入住宅の設計・施工には特殊な知識や経験が求められます。自分の理想とする住宅を実現するためには、信頼でき、経験豊富なハウスメーカーや工務店を選ぶことが肝心です。
建築費用の理解
輸入住宅は一般的な注文住宅と比較し、費用が高くなる傾向があります。これは、特殊な素材の利用や輸送費、独特な設計によるものです。そのため、予算を超えないよう、事前にしっかりと見積もりを取り、費用の内訳を理解することが重要です。
メンテナンス・ライフサイクルコストの考慮
輸入住宅を建てる際には、建築費用だけでなく、メンテナンスにかかる費用やライフサイクルコストも考慮する必要があります。
耐久性のある素材を使用していても、適切なメンテナンスを行わなければその寿命は短くなります。
また、省エネ性能やインテリアの更新費用なども長期的に見て大きな費用となることを理解しておくことが重要です。
輸入住宅は中古で買っても安心?
プロの目線で確認することをおすすめします。
メンテナンスがしっかりと行われていれば、問題ないです。しかし、メンテナンスが行われていなかった場合
- メンテナンスが必要で、材料を輸入する必要がある
- 構造が特殊で、改修工事には専門知識がある業者に依頼する必要がある
ということになり、多額の費用を支払う可能性があります。しっかりと専門性のある人の目でメンテナンスが行き届いているかどうか確認しましょう。
輸入住宅のメリット
輸入住宅はその美しい外観ばかりに目が行きがちですが、外観以外にもメリットは3つあります。
地震に強い
輸入住宅の建設工法「ツーバイフォー工法」を採用した住宅は、地震に強いです。
柔軟性と強度を兼ね備え、日本のような地震が頻繁に発生する地域でも安心して住むことができます。
広々とした空間でリラックスできる
- 高い天井
- 広いリビング
- 自然光をたっぷりと取り入れる大きい窓
すべての標準が、海外基準でできているので、「天井の高さ」「廊下の幅」「窓枠の長さ」が日本よりも約1.3倍大きいです。
ゆったりとした開放感のある生活を送りたいと考える方にとってベストな選択肢です。
資産形成につながる
輸入住宅に住みたいという方は常に一定数いるため、戸建てと比較すると価値が落ちにくいです。
住宅の価値(売値)は「デザイン」で決まるので、資産的な価値を気にする場合、少しデザイン性も考慮すると良いでしょう。
輸入住宅のデメリット
輸入住宅に限らずどんな住宅にもかならず特徴があるので、デメリットと言われる側面が出てきます。
メンテナンスが大変
輸入住宅に使われる材料や部材は、日本国内のものとは異なる場合が多く、その修理や交換に必要な部品を取り寄せる際に費用と時間がかかることもあります。
また、日本の気候に完全に適応していない部材を使用している場合、日本特有の湿度や気温変化により劣化が早まることもあります。
リフォームや間取り変更が難しい
特にツーバイフォー工法などの輸入住宅は、構造体自体が強固なため、後から間取りを大きく変更することが難しいことが多いです。
また、外壁や内装の修理・改装に際しても、日本国内の一般的な住宅と比べて専門的な知識や技術が求められるため、リフォーム費用が高くなる可能性もあります。
ちゃんとしたメーカーの見極めが難しい
輸入住宅は取り扱いが難しく、大手ハウスメーカーの倒産・撤退が過去にありました。
- 高級感のあるレンガ造りの外観が売りの大手ハウスメーカー「天草ハウジング」>>テレビでピックアップされてしまうほどの欠陥住宅や粗いメンテナンスが原因で倒産。
- 東急グループの大手ハウスメーカー「東急ホームズ」>>技術力が追い付かず、輸入住宅建設部門を閉鎖。
着工金を払ったのに、家の建設が始まらない。という最悪の事態も発生しています。
輸入住宅については大手だから安心ということはなく、実績がある輸入住宅メーカーを選ぶことが重要です。
輸入住宅ならではの不安
輸入住宅は家が建った後、通常の住宅よりメンテナンスでコストと時間がかかります。
一生に一度の買い物で後悔を残さないために、ぜひプロに相談してみましょう。
あなたの理想の家が建つだけでなく、メンテナンスや建設費等を抑える最新の方法を提案してくれます。
一方で、価格事の特徴について知りたい!という方は、下記記事をご覧ください。