輸入住宅とは?中古がお得って本当?デメリット・価格・ハウスメーカーなどもまとめてご紹介
一戸建てを建てたい!と思うけど、輸入住宅って、どんな家?
という方に向け、輸入住宅とはどんな家なのか。輸入住宅の魅力・輸入住宅メーカー等をご紹介します!
輸入住宅を建てたい方には必見です。
輸入住宅とは?
輸入住宅とは、海外の設計思想による住宅を資材別またはパッケージで輸入し、国内に建築する住宅
海外の思想や材料を使ったお家は輸入住宅と言えます。ただ、どこまで海外仕様にするのかは選択することが可能です。
材料などは建ててしまえば目に見えることはほぼ無いので、間取りやデザインのみ海外仕様とするのがオススメです。
海外の設計思想による住宅とは?
“何を優先するかを決めること”が設計思想です。
家の構造を考える際には、いろいろな選択の余地(自由度)があります。例えば、下記2つの家があったとします。
- デザイン性はイマイチだが、地震に強い家
- デザイン性が高く、地震に弱い家
この場合、どちらが理想的な家なのかは、国によって異なります。
優先される家 | 理由 | |
日本 | ①地震に強い家 | 年中起こる地震による倒壊リスクに備えるため。 |
欧州(ヨーロッパ) | ②デザイン性が高い家 | 無駄に柱を増やすよりもデザイン性を重視する人が多いため。 |
日本では地震が多いため、当然ながら「耐震性を上げる」が優先されます。
一方で、欧州の場合、地震が起こることはほとんどなく、オシャレな空間に住みたいという意識が高いです
海外の環境で生まれた設計を日本の気候・災害に対応した形で組み込む。この上で、オシャレさと機能性を両立させていくことが輸入住宅を建てる醍醐味です。
輸入住宅は中古で買っても安心?
物件によりますが、メンテナンスがしっかりと行われていれば、問題ないです。
メンテナンスが行われていなかった場合、「購入した瞬間にメンテナンスが必要となり、材料を輸入する必要」ということになり、多額の費用を支払う可能性があります。
購入を迷うほどの物件が見つかった場合は、購入前に専門会社と一緒に見学する等した方が良いでしょう。
輸入住宅と日本の住宅との違い
輸入住宅は、文化の違いから日本とデザインや設計目的大きく異なります。
家族で相談して、あなたに合った設計を採用しましょう。
輸入住宅のデメリット
輸入住宅独自のデメリットを見ていきましょう。
メンテナンスが大変
輸入住宅に使われる材料や部材は、日本国内のものとは異なる場合が多く、その修理や交換に必要な部品を取り寄せる際に費用と時間がかかることもあります。
また、日本の気候に完全に適応していない部材を使用している場合、日本特有の湿度や気温変化により劣化が早いことが多いです。
リフォームや間取り変更が難しい
特にツーバイフォー工法などの輸入住宅は、構造体自体が強固なため、後から間取りを大きく変更することが難しいことが多いです。
また、外壁や内装の修理・改装に際しても、日本国内の一般的な住宅と比べて専門的な知識や技術が求められるため、リフォーム費用が高くなる可能性もあります。
ちゃんとしたメーカーの見極めが難しい
輸入住宅は取り扱いが難しく、大手ハウスメーカーの倒産・撤退が過去にありました。
- 高級感のあるレンガ造りの外観が売りの大手ハウスメーカー「天草ハウジング」>>テレビでピックアップされてしまうほどの欠陥住宅や粗いメンテナンスが原因で倒産。
- 東急グループの大手ハウスメーカー「東急ホームズ」>>技術力が追い付かず、輸入住宅建設部門を閉鎖。
着工金を払ったのに、家の建設が始まらない。という最悪の事態も発生しています。
輸入住宅については大手だから安心ということはなく、実績がある輸入住宅メーカーを選ぶことが重要です。
輸入住宅のメリット
輸入住宅はその美しい外観ばかりに目が行きがちですが、外観以外にもメリットは3つあります。詳しく見ていきましょう。
地震に強い
輸入住宅の建設工法「ツーバイフォー工法」を採用した住宅は、地震に強いです。
柔軟性と強度を兼ね備え、日本のような地震が頻繁に発生する地域でも安心して住むことができます。
広々とした空間でリラックスできる
すべての標準が、海外基準でできているので、「天井の高さ」「廊下の幅」「窓枠の長さ」が日本よりも約1.3倍大きいです。
ゆったりとした開放感のある生活を送りたいと考える方にとってベストな選択肢です。
資産形成につながる
輸入住宅に住みたいという方は常に一定数いるため、戸建てと比較すると価値が落ちにくいです。
住宅の価値(売値)は「デザイン」で決まるので、資産的な価値を気にする場合、少しデザイン性も考慮すると良いでしょう。
輸入住宅の価格・相場
日本で輸入住宅を実現するには、建設費用平均「4,902万円」の注文住宅をカスタマイズして建築する方法を一般的です。
よって注文住宅の建設費用平均「4,902万円」から、木材や照明、設計を海外仕様を採用した分高くなるので、「4,902万円以上」が輸入住宅の相場と言えます。
輸入住宅メーカー
輸入住宅を建てる際、まず最初に重要となるのがハウスメーカーや工務店選びです。ここでは、よく知られている輸入住宅メーカー3社をご紹介します。
セルコホーム
北米の本格輸入住宅ならセルコホーム
カナダの本格輸入住宅を建設可能なハウスメーカーです。そのデザインはまさに海外そのもの。うちも外も海外仕様に設計でき、他の住宅とのかぶりなくオリジナルの住宅を建設可能です。
セルコホームのギャラリー
セルコホームの契約者の声
- 住みやすいです:断熱も内側、外側問題無く、冬でも寒くない、北海道に住んでたから冬は心配だったけど全然暖かくすごせました。
- デザインがかぶらない:まずは他のハウスメーカーさんとデザインが被る事がないです。どうしても似たり寄ったりの家になりがちですが、みんなの目に止まるような、印象に残るようないデザインなのがよかったです。
三井ホーム
安心と快適を兼ね備える三井ホーム
家族みんなが安心して住める住宅(震度7の地震を60回耐える)を建設。さらに、空気清浄・加湿機能付きの全館空調を搭載で年中快適に過ごせます。目安坪単価は92.7万円。無料点検期間は30年間。
三井ホームのギャラリー
三井ホーム契約者の声
- 営業の方が信頼できる:契約ありきではない姿勢、一生の買い物としての家創りに対する真摯な対応に信頼を置けました。
- 割高だが高品質:住宅に用いられる材料や仕上げは多少割高となるのですが、結果的に景観を損なわず長持ちしてくれるので、十分なコストパフォーマンスだと思います。
- 予算内で検討し提案してもらえる:予算が低かったので、正直、三井で建てられるかどうかも微妙でしたが、少しでも価格を抑えながら希望の家が建てられるように最善を尽くしてくれました。
住友不動産
最新オフィスのような住宅デザインの住友不動産
オフィスビルや分譲マンションの建設を中心に行っているハウスメーカーで、19年連続でグッドデザイン賞を受賞中(2024年1月現在)。オフィスビルで利用する設備をメーカーからまとめて仕入れるため、最新設備を安価に提供してもらえます。またグループ会社の多さから、「新居に住むまでの仮住まい探し」や「引っ越し」等も一挙に依頼できます。坪単価は不明。無料点検期間は10年間。
住友不動産のギャラリー
住友不動産の契約者の声
- 全てに高級感がある:デザインがスタイリッシュで建具なども、他よりも高級感がある。打合せなどもスムーズ。間取りなどもこちらの意見を聞いて考えてくれた。
- 営業のレベルが高い:業者の対応力、提案力が高い。風呂トイレ台所などの付属品は、いろいろな商品から選択できて幅が広い。値段も安い。
- 意外と安価だった:標準設備のクオリティが高く、アップグレードなどの追加料金がかからずに満足のいく内装にできた
輸入住宅のメンテナンス
輸入住宅に限りませんが、建てたハウスメーカーが一番その家のことを分かっています。
そのため、基本的には建てたハウスメーカーのメンテナンスを受け続けることで、突然の損傷を避けることができます。
輸入住宅ならではのメンテナンス事情
海外の材料や設備を利用した輸入住宅の場合、再度同じものを取り寄せるために、輸送費用や手続き等に大きな金額が掛かってしまいます。
突然の損傷による急な出費を避けるためにも、違和感を感じたらすぐに確認をお願いできるような、アフターサービスが手厚いハウスメーカーに依頼すると良いでしょう。
輸入住宅の内装
開放感ある吹き抜け・オシャレなモールディング等で、華やかな内装を実現している事例が多くあります。
その一方、内装はあえて落ち着かせ、外観と内装のギャップを楽しむような建設も可能です。
輸入住宅の外装
外装は国のイメージによって、分けられることが多いです。日本の輸入住宅の多くは、「欧州スタイル」か「北米スタイル」に分類されます。
輸入住宅のスタイル
大きく2種類のスタイルをご紹介します。
- 欧州スタイル
- 北米スタイル
欧州スタイル
伝統的で華やかな見た目のデザイン。内装にもこだわりを持ち、装飾を施した柱や棚などを活用している事例が多いです。
国ごとに分けると、イギリス・フランス・ドイツ・フランススタイルといった風に分類することができます。
ローコストの輸入住宅メーカーに依頼し、1,000万円台で欧州スタイルの住宅を建てたという事例や、装飾の細部までこだわって4,000万円以上で建てた等幅広く事例がございます。
北米スタイル
大きく広々とした見た目のデザイン。内装は、レンガや石造りの壁など素材の魅力を活かした空間が多いです。
国ごとに分かると、アメリカ・カナダスタイルなどに分けることができます。
こちらも、ローコストの輸入住宅メーカーに依頼し1,000万円台で北米スタイルの住宅を建てたという事例や、素材にこだわって4,000万円以上で建てた等幅広く事例がございます。
具体的な建設事例、「北米風」「英国風」「北欧風」の輸入住宅をご紹介します。
南国風|シンプルで明るい豪邸
駐車スペースを広く、温かくおしゃれな雰囲気を出す南国の木(ヤシの木)が玄関前にある明るい住宅です。白を基調とし、色は屋根にしかつけないことで、シンプルでありながら重厚感が出ています。
内装は床は木調、壁は白を基調としています。ソファや絨毯、机などをおいてもごちゃごちゃさせない超上級者の空間となっています。
※参照:セルコホーム建設事例
英国風|石造りの豪邸
項目 | 内容 |
ハウスメーカー | ノアデザインインク |
施工エリア | 東京都 |
石の素材感のある白タイルを一面に利用し、教会のような神秘的な住宅です。門や屋根などに黒を利用することで、派手すぎない高貴さまで感じます。
内装は広い空間を大胆に使い、長めのシャンデリアや大きなソファー・絵画・絨毯などとてもこだわりの詰まった空間です。
※参照:ノアデザインイインク建設事例
スウェーデン風|大きく可愛い屋根のドッシリした住宅
項目 | 概要 |
ハウスメーカー | スウェーデンハウス |
建設費用 | 不明 |
延べ床面積 | 40.2坪 |
所在地 | 岐阜県 |
角度をつけることで屋根を大きすることで、イギリス風の住宅と違った重厚感のある住宅となっています。
内装としては、大きな屋根の下は吹き抜けとなっており、開放的なリビングになっています。ここに暖炉を設置することで1階だけでなく2階まで暖炉の温もりが届きます。
また、二階はデスクワークができる空間を完備し、開放的な吹き抜けを見ながら作業することが可能です。
輸入住宅の口コミ
輸入住宅を建てたハウスメーカー毎に様々な口コミがあります。
売りっぱなし、施工は雑、点検もろくにきませんよ。一年もせずに外のモルタル剥がれたり‥諸々で値段も安くないし、建売よりアフターサービス悪いです。
もう数年経ちますが、とても快適に過ごしています。今思い出しても、営業さんに色々な見学会に案内してもらったりとても良くしてもらいました。設計中も私たちのわがままで、何度も変更をお願いしても設計担当の方も当たり前のように対応してくれて、家族みんなが打ち合わせを毎回楽しみにしていました。
上記のような口コミがハウスメーカー毎にあるため、輸入住宅をどのハウスメーカーで建てるかが重要と言えます。
輸入住宅とは?まとめ
- 海外の設計思想による住宅を資材別またはパッケージで輸入し、国内に建築する住宅
- 家に使った材料は建てた後、ほぼ見えなくなるので間取りやデザインのみ海外仕様とするのがオススメ
上記のポイントを押さえ、皆様の家づくりが理想のものとなることを心より祈っています。
実は、本格的な輸入住宅を建てる場合に利用する材料や設備を、取り扱い際には専門知識が必要です。
そのため、一般的なハウスメーカーでは輸入住宅の設備に関する取り扱い実績が少なく、大手ハウスメーカーだからと言って正しい取り扱いができるとは限りません。
例えば、大手ハウスメーカーだった「東急ハウジング」は輸入住宅の材料・設備の取り扱いの難しさ故に、輸入住宅事業を撤退しています。
輸入住宅を検討している場合は、輸入住宅の建設の実績があるハウスメーカーを選ぶことをオススメします。以下、輸入住宅に関する実績や良い口コミがあるハウスメーカーをまとめていますので、是非ご覧ください。