【注文住宅って何から始める?】予算決めからスタートする8つの失敗しないステップをご紹介
注文住宅って何から始めればよいの?
輸入住宅は一生に一度の買い物になるので、初めは考えるだけで「ワクワクで楽しい」ものの、いざやるとなると「どうすればいいんだろう」と不安になりますよね。
ここでは「何から始めれば良いのか」「全体の流れ」「注意点」などをご紹介します。
注文住宅は、何から始める?
予算を決めることから始めましょう。家を建てるまでのステップは以下の7ステップです。
- 予算と理想の家のイメージを固める
- ハウスメーカーの情報を集める
- 見積もりを依頼・比較する
- ハウスメーカーと請負契約を結ぶ
- 間取りを決め、ローンを組む
- 工事を開始する
- 完成・入居する
この中で最も注意すべきなのが、「予算と理想のイメージ固め」。ここがしっかりしていないとステップを進みながらあなたの理想としているものからどんどん遠ざかってしまう可能性があります。
何を基準に判断すべき? 予算の決め方
どのようにして予算を決めれば良いのか、何を基準に判断すべきかは一筋縄でいきません。以下では、予算を決める際の自己資金の考え方と予算の考え方について詳しく解説します。
自己資金の考え方
自己資金は、住宅ローンを借りずに購入に充てることができる資金のことを指します。
注文住宅の購入において、自己資金は最低でも全体の20%程度を目安とされます。
しかし、より余裕をもって住宅ローンの返済を行いたい場合や、長期的な生活設計を考える際には、自己資金を増やすことも考慮するべきです。また、自己資金の中には、貯蓄だけでなく資産売却や親族からの援助なども含めることができます。
予算の考え方
注文住宅の予算は、土地代、建築費、諸経費(仲介手数料や登記費用など)を合計した金額となります。
総額は、年収の約5〜6倍。月々の住宅ローンの返済額は、収入の3割程度が理想的とされています。
ただし、この数値はあくまで目安であり、個々の生活状況やライフプラン、将来の見通し等によって調整が必要です。予算を決める際には、自己資金だけでなく、将来的な家計の動向や、予期せぬ出費に備えた非常手段も考慮に入れると安心です。
注文住宅にかかるお金と住宅ローンの流れ
注文住宅の場合は、「一括払い」と「分割払い」の2パターンあります。ここでは建築費を3~4回に分割して支払う場合についてご紹介します。
No | 支払いタイミング | 支払い | 利用するローン | |
1 | 土地売買契約締結時 | 手付金 | 土地費用の約10% ※土地なしの場合 |
― |
2 | 工事請負契約時 | 手付金 | 建築費用の約10% ※最高10% |
― |
3 | 着工時 | 中間金 | 建築費用の約30% | つなぎ融資 |
4 | 上棟時(建物の骨組みが完成した時) | 建築費用の約30% | ||
5 | 竣工時 | 残金 | 建築費用の残金 土地費用の残金 |
住宅ローン |
新築の場合、「住宅ローン」と「つなぎ融資」を利用する人が多いです。「住宅ローン」は、家と土地が正式にあなたに引き渡しされた後に、融資されます。
つまり、「手付金」と「中間金」は、「住宅ローン」と別で用意する必要があります。そこで利用されるのが「つなぎ融資」です。
信用力の高いハウスメーカー・工務店でないと「つなぎ融資」を利用できないので、「つなぎ融資」の実績があるかどうかをハウスメーカーには聞いておきましょう。一方、建設費用の約7割をあらかじめ用意できる方は「住宅ローン」のみ考えておけば問題ありません。
注文住宅の支払いスケジュールとローンの流れ
- 契約金:契約が成立した時点で支払う初期費用です。全体の5〜10%程度を支払います。
- 地鎮祭時の支払い:工事開始時に、全体の15〜20%を支払います。
- 中間金:建築途中、定められたタイミングで支払われます。工事の進行状況に応じて段階的に支払われます。これはハウスメーカーごとによって支払い回数や支払う金額が異なります。
- 完成時の支払い:住宅が完成し、引き渡しが行われる際に、残金を支払います。これには住宅ローンが主に使用されます。
住宅の総費用の内訳
注文住宅の費用は、下記3つの合計で算出されます。
- 建物工事費
- 付帯工事費
- その他諸費
2,000万円の住宅を基に費用の内訳を確認していきます。
建物工事費とは
基礎や屋根などの家全体の「箱」を作る工事費用のことです。全体の費用の約7~8割(1,400~1600万円)を占めます。
付帯工事費とは
公共インフラとの接続や車・敷地内の土台インフラを整える費用のことです。他には、敷地内に電気や給排水の配線・配管を引き込む工事や、駐車場のアスファルト舗装の工事などに利用され、全体の費用の約1~2割(200~400万円)を占めます。
その他諸経費とは
住宅ローンの手数料や、火災・地震保険、建物を登記等に利用する費用のことです。全体の費用の約0.5~1割(100~200万円)を占めます。
間取りのプランニングで押さえるべきポイント
注文住宅を建てる際の最も重要なステップの一つが間取りのプランニングです。ここでは、間取りを計画する際に押さえておくべきポイントについて詳しく説明します。
家のテーマを決める
まず、家のテーマを決めることから始めましょう。例えば、
- 自然に溶け込む家
- 子育てをサポートする家
- 趣味を楽しむ空間を持つ家
自分たちのライフスタイルや価値観を反映させることができます。このテーマが、間取りを決定する際の大きなガイドラインとなります。
家族で理想の家や暮らしについて話し合うこと
それぞれの家族が必要とする空間や機能、好みのデザインなどを共有し、全員が納得できる間取りを目指しましょう。また、家族構成が変わる可能性も考慮に入れて、将来性も視野に入れた間取り設計が求められます。
アフターケア・メンテナンスのことも忘れないこと
- 掃除やメンテナンスが容易になるよう直線を多くする
- 家具や設備の更新・修繕がしやすいような色を多く利用する
- リフォーム可能な設計を頼む
快適に住み続けることができます。新築時だけでなく、長期的な視点で家を考えることが大切です。
失敗しない建築会社選びのコツ
注文住宅を建てるためには、信頼できる建築会社を選ぶことが大切です。それにはどのような手段や考え方があるのでしょうか。ここでは、失敗しないための建築会社選びのコツについて詳しく説明します。
インターネットやSNSからハウスメーカーを探す
最初の一歩として、各社の公式ウェブサイトやSNSを見に行くことがオススメです。最新の建設事例や成功事例、顧客の評価などが掲載されています。また、SNSではリアルタイムな施工現場の様子や顧客の口コミを見つけることができます。
インターネットはあくまでキッカケ作りとして考えましょう。ここで情報を収集しきれることはほとんどないです。
工務店・ハウスメーカーの情報をカタログで集める
工務店・ハウスメーカーのカタログには、各社の得意とするスタイルや提供するプラン、基本仕様、価格などが詳しく記載されています。これらの情報を比較することで、自分たちの希望に近い建築会社を絞り込むことが可能です。
カタログの形状1つとっても正方形~三角形まで様々な形式が存在します。そのハウスメーカーの特徴やこだわりを知るにはカタログが一番です!
住宅展示場や完成見学会に行く
展示場では、実際の家の空間を体感することができ、自分たちが快適に過ごせる家づくりのヒントを得られます。完成見学会では、実際の完成した家を見ることで、各社の品質や仕上がりを確認することができます。
基本的にどの住宅展示場もオプションをフルに付けた住宅なので、全く同じものにはならないことを理解しておきましょう。
無料相談所を利用する
注文住宅の計画段階で、質問や不明点がある場合は、無料相談所を活用すると良いでしょう。専門家に直接相談でき、予算設定や建築会社の選び方など、個別の状況に合わせたアドバイスを受けることができます。
あとは、結局人は怠けてしまう生き物なので、定期的にリマインドを行ってくれるパートナーとしても役割を全うしてくれるでしょう。
マイホームノートを作る
気になった建築会社の情報や、訪れた住宅展示場の感想、見学会で得た知識などを一つにまとめることで、自分たちに合った建築会社選びが可能になります。
どんなノートを作ればよいのかわからないという方のために、ハウスメーカーのカタログとセットで”ノートのテンプレートを無料で配布しているサービス”もあります。ぜひ活用しましょう!
家を建てる流れでよくある失敗とは?
注文住宅を建てる流れは、一見複雑に思えるかもしれません。しかし、失敗を避けるためのポイントを抑えておくことで、スムーズに進めることができます。以下では、家を建てる流れでよくある失敗について解説します。
「まずは展示場に行く」はNG
展示場に行くこと自体は間違っていませんが、それが「まず」行うべき行動とは限りません。まずは、自分たちの理想とする住まい、予算、間取りの希望等、具体的なビジョンを持つことが大切です。これを持たずに展示場に行くと、展示されている豪華な住宅に心奪われ、現実的でない選択をしてしまうことがあります。
ハウスメーカー選びの前に土地を購入するのはNG
土地を購入することは注文住宅の重要なプロセスですが、それがハウスメーカー選びの前に行われるべきではありません。なぜなら、土地選びとハウスメーカー選びは密接に関連しているからです。例えば、選んだ土地の形状や地盤、周囲の環境等によって、適したハウスメーカーや設計が変わることがあります。
イメージを固めずに打ち合わせするのはNG
注文住宅を建てる際の打ち合わせは、理想の住まいを形にするための重要なステップです。そのため、打ち合わせに行く前には、具体的なイメージをしっかりと固めておく必要があります。間取りや設備、インテリアのスタイル等、具体的なイメージを持つことで、設計者とのコミュニケーションがスムーズになり、理想に近い家を建てることができます。
注文住宅に関するよくある質問
よくある質問に回答していきます!
注文住宅を建てる流れは土地あり・土地なしで違う?
注文プロ調査員セスは、土地が既にある場合とない場合で異なります。
期間 | 土地あり | 土地なし |
土地探し | × | ① |
住宅設計 | ① | ② |
住宅建設 | ② | ③ |
土地がある場合は、住宅の設計から始まるのに対し、土地がない場合、土地探しから実施する必要があります。土地探しは最低4ヶ月程度かかります。
注文住宅の平均坪数は?
注文住宅の平均坪数は、約33.8坪(111.4m2)です。※『2021年度 フラット35利用者調査』参照
平均はあくまで平均ナノで、自分たちのライフスタイルに合った坪数を重視することが大切です。
注文住宅を建てようと思ったきっかけは?
不動産会社おうちキャンバスさんの調査結果からTOP3をご紹介します!
- 家を好きなように設計したかったから
- 子供が生まれたから
- 良い土地が見つかったから
人によってさまざまですが、自分の好きなスタイルの家に住みたい、家族全員が快適に過ごせる空間を作りたい、などの理由があります。
注文住宅を建てるための総額はいくら?
総額は5,526万円です。
項目 | 費用 | 備考 |
土地+注文住宅建設の平均 | 4,455万円 | 『2021年度 フラット35利用者調査』p.23・p.26参照 |
付帯工事+諸費用 | 1,530万円 | 総額費用の約30%を占めることが多い。残り70%は建設費用。注文住宅の建設費用の平均は3,570万円。よって、これの3/7倍した数値を採用。 |
注文住宅の総額は、土地費用、建築費用、その他の諸費用(設計費、申請手数料など)を含めて考える必要があります。より詳細の予算は、無料の相談窓口を利用して専門家の意見を聞くこともおすすめです。
注文住宅を建てるためのローン借入額っていくら?
不動産会社おうちキャンバスさんによると、世帯年収(額面)の5~7倍が一般的だそうです。
ローンの借入額のTOP3は、
- 5倍
- 7倍
- 2倍以下
となっています。ローンの借入額は、年収や自己資金、借入期間などによって変わります。専門家に相談して、無理のない計画を立てましょう。
注文住宅を思い立ってから契約までの期間は?
土地あり | 土地なし | |
期間 | 6か月以上 | 1年以上 |
通常、土地探しから行う場合、設計、見積もり、契約までには数ヶ月〜1年以上かかることが多いです。時間をかけてじっくりと進めることで理想の家づくりができます。
スムーズに注文住宅を建てた先輩たちはどうやって進めた?
不動産会社SUUMOによると、注文住宅を建てた先輩が注文住宅を建てたい!と思った時に行った行動TOP3は、
- 住宅展示場に行った
- Webで注文住宅のノウハウとハウスメーカーの情報を集めた
- Webで土地を探した
です。スムーズに進めるためには、事前に情報収集をしっかりと行い、ビジョンを明確にしてから専門家と話すことが大切です。
注文住宅の打ち合わせで1番こだわるべきはどこ?
不動産会社おうちキャンバスさんによると、注文住宅を建てた方の内、こだわった点TOP3は、
- 間取り
- デザイン
- 住宅性能
もちろんご家庭によって、何に一番時間をかけるかは異なります。
打ち合わせまでに事前に準備すべき「心構え」
打ち合わせって、正直本音で話しずらいし、わがままだと思われるのも嫌だな。。。
言い過ぎて嫌な人だなと思われるもの嫌ですよね。。。
ただ、あなたが遠慮する必要は全くないです。納得できる家を建てましょう。
納得のできる家を建てたい人は、後悔しないための全体の流れ・注意点を下記サイトに乗せていますので是非ご覧ください。
注文住宅は何から始める?まとめ
まず、どのくらいの予算を利用できるのかを把握しましょう
家のサイズ、間取り、デザインなど、具体的なビジョンを描き、それを叶えるために最適な建築会社を選ぶことが求められます。そのためには、様々な情報源を利用し、慎重に選定を進めていきましょう。
しかし、これらのステップは一人で行うには大変なものです。そのため、初めての方でも安心して進められるように、注文住宅の無料相談所の活用を強くお勧めします。無料相談所では、経験豊富なスタッフがお客様の疑問や悩みに対して丁寧に対応し、最適な解決策を提供してくれます。無料相談所では、
- 家族構成や生活スタイルに合わせた最適な間取りや設計の検討
- 注文住宅に必要な予算やローンについてアドバイス
を行っており、安心して家づくりを進めることが可能となります。初めての経験に不安を感じるのは当然ですが、それを解消するためにも、無料相談所の利用をぜひ検討してみてください。