【ヨーロッパの輸入住宅】イギリス・フランスなど5地域のデザインを徹底比較!
ヨーロッパの住宅ってどんな特徴があるの!?
という方に向けて、ここではヨーロッパ(イギリス・フランス・ドイツ・スペインと北欧)やアメリカの輸入住宅にはどのような特徴があるのかをご説明していきます。
ヨーロッパスタイル
ヨーロッパ諸国は、湖や木々、芝生に囲まれているなどの景観を大切にしています。だからこそ、家の外観も周りの自然と不釣り合いにならず、伝統的な雰囲気を壊すことのないスタイルが多いです。
イギリス様式 | フランス様式 | |
住宅例 | ||
流行時期 | 常時 | 常時 |
外壁 | レンガ | 石or漆喰で塗り固められている |
特徴 | イギリスでは法律でも外装は景観を守るため、個人の意向で、外観の色の変更を禁止するほど、自然との調和を大切にしています。 | 小さめの可愛い窓で、白色を基調とした建物が多い。降水量の多い北側では屋根が急なお家が多い。 一方、降水量が少ない南側は、緩やかな傾斜の屋根のお家が多い。 |
またフランスなどの一部地域では、「密集した都市部では木造建築が大火の原因になる」とされ、街路沿いの木造建築が禁止されています。この影響を受け「石造り」や「レンガ造り」の家が多くなっています。降水量が地域によって大きく異なるため、大きく2種類の屋根が存在します。
ドイツ様式 | スペイン様式 | |
住宅例 | ||
流行時期 | 15〜17世紀 | 常時 |
外壁 | ハーフティンバー様式(木材の半分を表面に出す建造法) | 白い漆喰で塗り固められている |
特徴 | もともと高級品であったレンガなどを極力利用しないために使用された建造方法。湿気が多い地域だと、木材が腐りやすい。 | スペインは暑い日差しが特徴で、夏には40度以上気温が上がる。そこで、住宅は強い陽射しを遮るため、白壁と頑丈な瓦で囲われています。 |
フランス・ドイツ・スペインは陸続きでつながっているため、住宅の文化自体は広まりやすく、よく見ると似ている箇所があります。一方、イギリスは他の国と比較すると島国として北側に独立し、気候や文化が異なるため、より個性的な住宅になっています。
北欧式 | |
住宅例 | |
流行時期 | 常時 |
外壁 | 木が水で腐らないよう、酸化鉄を含んだペイントを施した赤い外壁 |
特徴 | 雪が多いため、雪が屋根から落ちやすいよう2段階の傾斜が付いています。また、住宅が常に水に接するので、とにかく外壁が腐らないよう、気に防腐剤の役割を果たすペイントを施しています。 |
さらに北の地域では、積雪地帯なため雪に対する対策のために個性的なデザインになる場合が多いです。
北米スタイル
アメリカの住宅は、大きく「コロニアル様式」「フェデラル様式」に2つに分類されます。
コロニアル様式 | フェデラル様式 | |
住宅例 | ||
流行時期 | 18世紀以前 | 18世紀以降 |
外装 | 木造 | レンガと木材 |
特徴 | 西部劇に出てくるようなお家。 板材を横に重ね張りした外壁であること。また、ウッドデッキがある。 |
古代ギリシャ・ローマの古典様式を取入れている。 ヨーロッパの住宅に似た外観であること。 |
「コロニアル様式」は、18世紀以前アメリカがイギリスやスペインなどの植民地だった時期に、流行した様式です。アメリカで最も一般的な住宅と言えるでしょう。
「フェデラル様式」は、18世紀以降アメリカにおいて連邦制が成立した時代に流行した様式です。アメリカの市内から車で30分程外れた場所にぽつぽつ立っていることが多いです。人込みを忘れて、マイペースで優雅に過ごしたい方におすすめです。
輸入住宅とは?
輸入住宅とは、海外の設計思想による住宅を資材別またはパッケージで輸入し、国内に建築する住宅
海外の思想や材料を使ったお家は輸入住宅と言えます。ただ、どこまで海外仕様にするのかは選択することが可能です。
材料などは建ててしまえば目に見えることはほぼ無いので、間取りやデザインのみ海外仕様とするのがオススメです。
輸入住宅のメリット
輸入住宅はその美しい外観ばかりに目が行きがちですが、外観以外にもメリットは3つあります。詳しく見ていきましょう。
地震に強い
輸入住宅の建設工法「ツーバイフォー工法」を採用した住宅は、地震に強いです。
柔軟性と強度を兼ね備え、日本のような地震が頻繁に発生する地域でも安心して住むことができます。
広々とした空間でリラックスできる
すべての標準が、海外基準でできているので、「天井の高さ」「廊下の幅」「窓枠の長さ」が日本よりも約1.3倍大きいです。
ゆったりとした開放感のある生活を送りたいと考える方にとってベストな選択肢です。
資産形成につながる
輸入住宅に住みたいという方は常に一定数いるため、戸建てと比較すると価値が落ちにくいです。
住宅の価値(売値)は「デザイン」で決まるので、資産的な価値を気にする場合、少しデザイン性も考慮すると良いでしょう。
輸入住宅のデメリット
輸入住宅独自のデメリットを見ていきましょう。
メンテナンスが大変
輸入住宅に使われる材料や部材は、日本国内のものとは異なる場合が多く、その修理や交換に必要な部品を取り寄せる際に費用と時間がかかることもあります。
また、日本の気候に完全に適応していない部材を使用している場合、日本特有の湿度や気温変化により劣化が早いことが多いです。
リフォームや間取り変更が難しい
特にツーバイフォー工法などの輸入住宅は、構造体自体が強固なため、後から間取りを大きく変更することが難しいことが多いです。
また、外壁や内装の修理・改装に際しても、日本国内の一般的な住宅と比べて専門的な知識や技術が求められるため、リフォーム費用が高くなる可能性もあります。
ちゃんとしたメーカーの見極めが難しい
輸入住宅は取り扱いが難しく、大手ハウスメーカーの倒産・撤退が過去にありました。
- 高級感のあるレンガ造りの外観が売りの大手ハウスメーカー「天草ハウジング」>>テレビでピックアップされてしまうほどの欠陥住宅や粗いメンテナンスが原因で倒産。
- 東急グループの大手ハウスメーカー「東急ホームズ」>>技術力が追い付かず、輸入住宅建設部門を閉鎖。
着工金を払ったのに、家の建設が始まらない。という最悪の事態も発生しています。
輸入住宅については大手だから安心ということはなく、実績がある輸入住宅メーカーを選ぶことが重要です。
輸入住宅の建設事例3選
各国の住宅の特徴を抑えたうえで、実際の建設事例を見て、さらにイメージを膨らませましょう。
フレンチモダンデザインの豪邸
外観はホワイトを基調としつつ、ブルーやブラックがアクセントとして使用されています。さらに玄関の扉は両開きで、住宅を正面から見たときの重厚感を感じられるよう設計されています。
内装もホワイトと基調としつつ、家具などで薄めのブラウンやパステルカラーで統一されています。
さらには、玄関や洗面所などでワンポイント欲しい箇所にはタイル張りが採用されているなどの工夫が施されています。
左右対称レンガ張りのシックな輸入住宅
外観はシンメトリースタイル(左右対称)で、ブラックのレンガ張りで白の等フレームでアクセントを入れたシックな仕上がりになっています。さらに、住宅の面積を最大に保ちながらも植木のスペースがあることで建物の重厚感をより演出しています。
内装は、ホワイトとブラックを基調とし、どのようなインテリアにも合うような雰囲気になっています。
玄関から見える階段とシャンデリアは特にインパクトがあり、住宅に入った瞬間からまるで別空間に来たような雰囲気です。
ご夫婦、そしてゲストとともに過ごすリゾートのセカンドハウス
外観の色はホワイトを基調としていながらも、直線と曲線を両立したデザインで見ている人を飽きさせないデザインになっています。さらに、スペイン様式からインサイトを得たオーナー様のご要望にお応えし、住宅を上から見たときに、プライバシーを尊重し合うL字形の住まいをデザインとなっています。
内装は、奥様たってのご要望で、重厚な装飾が施されたアンティークの扉が似合うようデザインされています。
ホワイトに基調に植物のグリーンと、家具などのブラック・ブランでアクセントが付いており、明るい南国のような雰囲気がたたずんでいます。
輸入住宅で失敗しないために、プロを見極めよう
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