「宅建なんて、誰でも受かる簡単な資格だよ」
ネット掲示板やSNSで、そんな言葉を見かけたことはありませんか?
宅建合格者私は2025年の試験に、働きながら独学で挑戦しました。 結果は自己採点で33点。合格基準点ギリギリでの滑り込みでした。
合格率約15%という数字だけ見ると「7人に1人しか受からない難関」に見えますが、一方で「真面目にやれば受かる」という声もあります。
一体、どっちが本当なのでしょうか?
この記事では、一般的な合格率データだけでなく、2025年の試験会場で冷や汗をかきながら問題を解いた私が肌で感じた「リアルな体感難易度」を徹底解説します。



これから宅建を目指すあなたが、ネットの無責任な情報に惑わされず、正しい危機感を持って勉強をスタートできるよう、真実をお伝えします。
結論:宅建は「ナメてかかると落ちるが、正しい努力で必ず受かる」試験


「宅建は簡単」という人と「宅建は難しい」という人。なぜ真っ二つに意見が分かれるのでしょうか。
合格した今だから分かる結論をお伝えします。 宅建は、自動車の運転免許試験のように「常識でなんとかなる」レベルではありません。ナメてかかると痛い目を見ます。
しかし、司法試験のように「才能や地頭の良さ」が必要な試験でもありません。正しい方向で、必要な量の努力を積み重ねれば、誰でも必ず手が届く試験です。
合格率はずっと15〜17%前後。この数字が意味すること
宅建の合格率は、例年15%〜17%程度で推移しています。 10人受けて1〜2人しか受からないと聞くと、かなりの難関に思えます。
しかし、この数字にはカラクリがあります。 宅建試験は、受験資格がありません。年齢、学歴、実務経験に関係なく誰でも受けられます。そのため、「会社に言われて嫌々申し込んだ人」や「ほとんど勉強せずに記念受験する人」がかなりの割合で含まれているのです。



偏差値でいうと「MARCH」レベル?私のリアルな体感難易度と比較
難易度をイメージしやすくするために、大学受験のレベル感と比較してみましょう。
あくまで私の主観ですが、大学受験で法政大学にも合格した経験から言うと、宅建試験の難易度は「法政大学の入試よりも難しく、青山学院大学よりは少し簡単」という印象を受けました。(私は明治大学卒です。。。)



特に「民法」の独特な考え方に慣れるまでに時間がかかるため、大学受験と同じように、腰を据えて長期計画で取り組む覚悟が必要です。一夜漬けや短期集中での合格は、極めて難しい試験と言えます。
【2025年受験】自己採点33点の私が肌で感じた「最新の難易度」傾向


一般的なデータの話はここまでにして、ここからは2025年の試験会場で実際に問題を解き、冷や汗をかいた私のリアルな体験談をお話しします。
結論から言うと、宅建試験は年々「進化(難化)」しています。 過去問をただ暗記するだけの勉強では、太刀打ちできなくなってきているのが現状です。
ボーダーラインの高騰化。「35点取れば安心」の時代は終わった?
かつて、宅建試験の合格ラインは「35点取れればほぼ確実」と言われていました。 しかし、近年はその常識が崩れつつあります。
問題自体の難易度は上がっているのに、受験生のレベルも上がっているため、合格基準点(ボーダーライン)が高止まりする傾向にあります。年によっては36点、37点が必要になることも珍しくありません。



単純知識では解けない。「個数問題」と「読解力」が合否を分ける
私が2025年の試験で最も難しさを感じたのは、出題形式の変化です。 特に受験生を苦しめたのが、「正しいものはいくつあるか?」という「個数問題」の増加です。
これまでの「正しいものを1つ選べ」という形式なら、消去法でなんとなく正解できることもありました。 しかし個数問題は、全ての選択肢の〇×を正確に判定できないと正解できません。生半可な知識では太刀打ちできないのです。



【体験談】私が試験中に冷や汗をかいた「民法」のリアルな難しさ
そして、宅建の最大の壁である「民法(権利関係)」も進化しています。 テキストに載っている基本的な事例そのままではなく、少しひねった応用問題や、長文の事例問題が増えています。
試験当日、私は民法の問題を見て頭が真っ白になりました。登場人物が多く、誰が誰に対してどんな権利を主張しているのか、状況を整理するだけで時間が過ぎていくのです。



数字には表れない「社会人・独学受験生」にとっての3つの壁


ここまで、試験問題そのものの難易度についてお話ししてきましたが、私たちのような「働きながら独学で目指す社会人」には、数字には表れない「もうひとつの難易度」が存在します。
私が実際にぶつかり、何度も挫折しかけた「3つの見えない壁」についてお伝えします。
①「時間の壁」:働きながら300〜400時間をどう捻出するか
宅建合格に必要な勉強時間は、一般的に「300〜400時間」と言われています。 これを半年(約180日)で達成しようとすると、毎日欠かさず2時間以上の勉強が必要です。
言葉にするのは簡単ですが、残業でクタクタになって帰宅した後や、貴重な休日に、これだけの時間を確保し続けるのは想像以上に過酷です。



②「孤独の壁」:モチベーション維持と、質問できない不安
独学は孤独との戦いです。 予備校のように励まし合う仲間もいなければ、分からない問題をすぐに質問できる講師もいません。
難解な民法のテキストを読んでいて理解できない時、「自分だけが取り残されているんじゃないか」「この勉強法で合っているのか」という不安に襲われます。この精神的なプレッシャーが、多くの受験生をドロップアウト(挫折)へと追い込みます。



③「情報戦の壁」:法改正や最新の出題傾向を自分でキャッチする難しさ
宅建試験は、毎年必ず「法改正」の影響を受けます。法律が変われば、覚えるべき数字やルールも変わります。 予備校に通っていれば講師が勝手に教えてくれますが、独学者は自分で情報を集めなければなりません。
もし、古い情報のまま試験に臨んでしまったら…。たった一つの情報を見落としただけで、合否がひっくり返るリスクがあります。



難易度を下げ、合格率を高めるための「正しい戦略」とは?


ここまで読んで、「やっぱり宅建って難しそうだな…」と不安になったかもしれません。
しかし、安心してください。宅建は決して「手の届かない試験」ではありません。難易度が高いと感じるのは、多くの人が「間違った勉強法」で挑んでしまうからです。
33点ギリギリ合格者の私が考える、体感難易度を下げ、合格率を高めるための「正しい戦略」は以下の3つです。
テキスト選びで失敗しない(私はLECを選びました)
独学において、テキストは唯一の先生です。 難易度を不必要に上げてしまう最大の要因は、「自分に合わない難解なテキスト」を選んでしまうことです。
初学者がいきなり専門書のような難しいテキストを使えば、挫折するのは当たり前です。最初はイラストが多く、分かりやすい入門書から入りましょう。



LECの中でも実際に利用した参考書・模試を下記記事で紹介しているのでぜひご覧ください。


過去問は「解く」のではなく「分析」する
多くの人が陥る罠が、過去問を「解いて、点数を見て、一喜一憂するだけ」という勉強法です。これでは実力はつきません。
重要なのは「なぜその選択肢が間違っているのか」を、テキストを見ずに他人に説明できるレベルまで理解することです。これを私は「過去問分析」と呼んでいます。
過去問3年分を徹底的に分析し尽くせば、見たことのある問題パターンが劇的に増え、試験が簡単に感じるようになります。
直前期の「模試」で本番の難易度に慣れておく
そして最後は、今年のように「個数問題の増加」といったサプライズに対応するための準備です。 それには、予備校が実施する「公開模試」を受けるのが一番です。
普段の勉強では味わえない「初見の問題」と「本番の緊張感」を経験しておくことで、メンタル面での難易度を下げることができます。



まとめ:難易度に怯える必要はない。覚悟を決めて一歩踏み出そう


最後に、これだけ脅しておいてなんですが、宅建は「司法書士」や「税理士」のような、人生をかけなければ受からない超難関資格ではありません。(私は1月からのんびり勉強して受かりました。)
合格率15%という数字に、過度に怯える必要はありません。その中には「会社で言われて嫌々受けた人」や「ほとんど勉強せずに記念受験した人」も大勢含まれているからです。



難易度が高いからこそ、合格した時の喜びと、手に入る資格の価値は格段に上がります。
まずは本屋に行って、自分に合いそうなテキストを1冊手に取ってみることから始めてみませんか? その小さな一歩が、あなたの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
具体的にいつどんなことをして合格点に達したのかは、下記記事にまとめているのでぜひこちらもご覧ください!


