宅建の勉強を始めようと思ったとき、最初にぶつかる壁。 それは「独学でいくか、スクールに通うか」ですよね。
私は2025年の試験に、働きながら完全独学で挑みました。 結果は自己採点で33点。

ご存知の通り、宅建の合格点は毎年変動します。34点や36点がボーダーになる年もあり、33点は「いつ落ちてもおかしくない」危険水域です。
宅建合格者なぜ、1月からの10ヶ月間も勉強したのに、こんな他力本願な点数になってしまったのか? 最大の原因は、直前期に「ある致命的な選択ミス」を犯してしまったからです。
この記事では、独学合格を目指すあなたが「合格点ギリギリ」で泣かないために、私が身をもって体験した「リアルな失敗談」と、そこから導き出した「LEC模試を使うべき本当の理由」を包み隠さず公開します。
本番当日の、迷いと執念が刻まれた「問題用紙のメモ書き画像」も恥を忍んで載せています。 私の屍(しかばね)を越えて、あなたは「余裕の合格点」で受かってください!
独学33点でギリギリ合格。私の「泥臭い」10ヶ月間とスケジュールの全貌
合格体験記というと、順風満帆なストーリーを想像するかもしれませんが、私の場合はまったく違います。
1月から勉強を始めたものの、中だるみや迷走を繰り返し、試験当日の朝までバタバタとあがいていたのが正直なところです。まずは、私がたどった10ヶ月間のリアルなスケジュールをご覧ください。



【1月〜3月】参考書購入で満足?「空白の2月」を経て1周目完了まで
1月:やる気満々で参考書を購入 「今年こそは宅建を取るぞ!」と意気込み、本屋で人気の参考書を購入しました。買っただけで満足してしまい、パラパラと眺める程度で終了。
2月:まさかの参考書放置(勉強時間ほぼゼロ) 仕事が忙しかったのを言い訳に、買ったばかりの参考書をデスクの端に追いやりました。いわゆる「三日坊主」です。今振り返ると、この1ヶ月の遅れが後半の精神的余裕を奪った最大の要因でした。
3月:焦り始めて参考書1周目 「さすがにマズイ」と思い直し、重い腰を上げました。権利関係の用語に頭を抱えながらも、なんとか全分野のテキストを1周読み終えました。内容は半分も理解できていませんでしたが、とりあえず読み切ったことだけが収穫です。
【4月〜6月】参考書3周しても過去問が解けない。受験断念もよぎった初夏
4月〜5月:参考書2周目・3周目で「わかった気」になり、なんとなく知識が定着してきた気がしていました。「これならいけるかも?」と淡い期待を抱いていた時期です。
6月:過去問2年分で玉砕。そして出願の迷い ここで初めて過去問(2年分)に挑戦しました。結果はボロボロ(両方27点)。合格点には程遠く、自信は粉々に砕けました。



それでも「まだ時間はある」と自分に言い聞かせ、なんとか出願。ここが最初の試練でした。
【7月〜9月】過去問と参考書往復の日々。それでも合格点には届かず
7月〜8月:参考書4周目・5周目の泥沼 過去問で解けなかった箇所をテキストで確認する作業を繰り返しました。しかし、点数が劇的に伸びることはなく、不安だけが募ります。
9月:過去問2年分+予想模試1つ いよいよ秋。焦りながら過去問と、初めての「予想模試」を1つだけ解いてみました。結果はやはり合格点ギリギリか、少し足りないレベル。模試の復習に時間をかけるべきでしたが、点数の低さにショックを受け、解説をサラッと読む程度で済ませてしまいました。
【10月〜試験当日】予想模試を4つ投入。しかし「最後の選択」を間違えた
10月:予想模試5連打!本番形式に慣れるため、市販の予想模試4回分+LECの予想模試を消化しました。点数は30点台前半を行ったり来たり。「あと数点」がどうしても届きません。
直前期(11月/試験直前):不安に負けて「参考書」へ逃げる。ここで私は致命的なミスを犯します。模試の復習(アウトプット)を徹底すべき時期に、「知識が抜けているのが怖い」という不安から、使い古した参考書の読み込み(インプット)に戻ってしまったのです。



【画像公開】本番の問題用紙に残された「迷い」と「執念」の跡
そんな迷走の末に迎えた試験当日。 私の実力がどれほどギリギリだったのか、本番の問題用紙に残った「生々しいメモ」がすべてを物語っています。
権利関係のメモ書きに見る「独学の限界」と「現場対応力」


上記は権利関係のページのメモ書きです。 これは「自信を持って答えを選べた」からではありません。「あーでもない、こーでもない」と迷いに迷って、図を何度も書き直した痕跡です。
独学だと、どうしても「過去問で見たことあるパターン」には強いですが、本番特有の「少しひねった問題」が出ると途端に手が止まります。
宅建業法で点数を稼いだ「消去法」の書き込みテクニック
一方で、宅建業法のページを見てください。


こちらは比較的シンプルに、選択肢に「(違反)する。」や「しない」がついています。



この「当日の迷い」を消すために必要だったのが「模試の場数」だった
自己採点33点。 あと1問でも間違えていたら不合格という状況を作ってしまったのは、当日のこの「迷い」が原因です。
迷って選んだ答えがたまたま合っていたから良かったものの、実力でねじ伏せたとは言えません。この迷いを消すために必要だったのは、直前期の参考書読み込みではなく、「初見の問題(模試)を解き、間違えた理由を徹底的に潰すこと」でした。
【最大の反省】直前期に「参考書」はやるな!予想模試こそが命綱
33点という点数は、受かったから笑い話にできますが、落ちていたら笑えません。 私が直前期(10月〜11月)に犯した最大のミスについて、詳しく解説します。
なぜ私は33点止まりだったのか?「模試の復習」から逃げた代償
私は10月に5回分の予想模試を解きましたが、正直に白状すると、1回見直しするだけで満足していました。参考書は5回以上見ているくせに、予想模試は解説を読んで「へえ、そうなんだ」と思うだけで、2周3周と回転させることを辞めてしまったのです。
そして、あろうことか「基本に戻ろう」というもっともらしい理由をつけて、使い慣れた参考書の6周目を始めてしまいました。



結果、本番で「見たことはあるけど、正解を選びきれない」という中途半端な知識のまま戦うことになりました。これが30点後半を取れなかった決定的理由です。
予想模試は「解く」ためじゃない。「弱点を潰す」ためにある
点数なんてどうでもいいんです。重要なのは「なぜ間違えたか」「どの知識が曖昧だったか」を徹底的に掘り下げ、二度と同じ間違いをしないようにすること。 直前期にするべきだったのは、参考書の再読ではなく、この「泥臭い復習」だけでした。
LECの予想模試を完璧にしていれば、プラス4点は確実だった
「これ、本番で出たのと似てる…」
LECの予想模試で出題されていた論点や、ひっかけのパターンが、本番の問題でも形を変えて出題されていたのです。もし私が、この模試をただ解くだけでなく、解説まで完璧に読み込んで自分のものにしていれば、迷った問題のうち3問は確実に正解できていました。



私の失敗を踏まえて、これから独学で挑戦するあなたに「最短で合格するための教材ルート」を提案します。 迷ったら、LECに心中してください。大手の分析力は伊達じゃありません。
初学者はまずこれ。「トリセツ」のテキスト&問題集で基礎固め
まず、法律なんて勉強したことがないという完全初学者のあなた。 いきなり分厚い専門書を買うと、間違いなく4月頃に挫折します。



まずはこの2冊で「宅建ってこういうものか」という全体像を掴んでください。最初のハードルを下げることが、独学完走の第一歩です。
実践力は「出る順」の問題集で磨け。問題の深さが違う
テキストはトリセツで十分でしたが、問題集に関してはこちらに切り替えました。 なぜなら、トリセツの問題集よりも「問われる内容が圧倒的に深く、本番に近い」からです。
例えば、農地法の問題で比較してみましょう。
- トリセツレベルの問い 「市街化調整区域内の農地(1ヘクタール)を取得して学校を建てることができるか?」
- 出る順(本番)レベルの問い 「国または都道府県などが市街化調整区域内の農地(1ヘクタール)を取得して学校を建設する場合、都道府県知事などとの協議が成立しても法第5条第1項の許可を受ける必要があるか?」



「トリセツ」で全体像をつかみ、「出る順」の問題集で実戦力を鍛える。これが私がたどり着いた黄金ルートです。
そして運命を分ける「LECの有料模試」。ここへの投資が合格を買う
そして最後に、合否を分けるのが「模試」への投資です。 市販の模試本だけでなく、直前期には必ずLECの「有料模試(全日本宅建公開模試やファイナル模試など)」を申し込んでください。
LECの有料模試は、その年の法改正や出題予想が完璧に反映されています。さらに、解説冊子が非常に丁寧で、それ自体が最強の参考書になります。



【使用教材まとめ】私が合格を勝ち取った「LEC三種の神器」はこれだ
記事の中で紹介した、私が実際に使い倒した教材たちを改めて紹介します。 本屋に行くと迷ってしまうと思うので、私が使ったこの組み合わせをそのまま真似してもらえれば、教材選びで失敗することはありません。


1. 基礎固め用:「合格のトリセツ」テキスト&問題集







完全独学なら、最初の1冊は絶対にこれです。テキストと問題集は必ずセットで用意して、リンクさせながら使ってください。
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2. 実戦演習用:「出る順宅建士」ウォーク問 過去問題集





特に「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限」の3冊は必須です。この解説を読み込むだけで、予備校の講義を受けるのと同じくらいの価値があります。
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3. 直前期の命綱:LECの「有料模試」





直前期、不安に押しつぶされそうになった時、頼りになるのは「今年の予想」が詰まったこの模試だけです。数千円で「安心」と「プラス数点」を買ってください。
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4. 合否を大きく分ける「予想模試」





直前期、何をしたらよいか分からなくなったらこれをぶん回してください!その成果が絶対に本番に現れます!
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まとめ:33点合格者が教える「合格への最短ルート」
最後に、私の10ヶ月間の教訓を整理します。 これから勉強を始めるあなたが、私のように試験直後に「落ちたかもしれない」と枕を濡らさないための約束事です。
- 2月のサボりは後半に響く:1日30分でもいいので、テキストを開く習慣を途切れさせないでください。
- インプット(参考書)は9月まで:秋以降に不安になって参考書に戻るのは「逃げ」です。アウトプット(模試)の鬼になってください。
- 模試の点数は気にするな:点数が低くても落ち込む必要はありません。重要なのは「復習して知識の穴を埋めること」だけです。
- LECの予想模試は「本番のネタバレ」だと思え:本番で「これ進研ゼミ(LEC)でやったところだ!」という感覚を味わうために、徹底的にやり込んでください。
33点での合格は、決して誇れる点数ではありません。正直、カッコ悪いです。 でも、だからこそあなたに伝えられるリアルな現実があります。
最後に自分を救ってくれるのは、綺麗にマーカーを引いた参考書ではありません。「解けなかった問題」と向き合い、悔しがりながら泥臭く弱点を潰した時間だけが、本番の極限状態であなたを助けてくれます。
私のこの「冷や汗をかいた失敗体験」を糧にして、どうかあなたは余裕の点数で合格してください。 来年の合格発表の日、あなたが笑顔でいられることを心から応援しています!
